安定化二酸化塩素水溶液は安全で使用も簡単であり、例えば、下水処理での使用法の際、塩素の2.6倍の殺菌力をもち水の中の安定度は10倍で、また無毒で不快性がなく、無味、無臭でフェノールや水銀を含まず、爆発性もない。CLO₂ガスは管理された状態で放出される溶液の中で安定しているが、悪臭を放つ汚染化合物、または風味を悪くする化合物を含んだ水と混合すると、直ちに活性化する。これら化合物分子を探し出して放出したCLO₂の酸化作用により、これを中性化し、処理水を無臭にし新鮮にする。この分子はバクテリア、藻、菌類を殺すのにも最も効果的な物資である。また、安定化二酸化塩素には、塩素化せずに酸化するというユニークな特質がある。それは組織との反応、
乾燥状態の二酸化塩素発生剤組成物は効果的な脱臭剤である。例えば、この粉末個体組成物を酸性廃棄物質上に置くときには、この廃品の有する酸性が二酸化塩素ガスの発生を促進し、かくして生じた二酸化塩素ガスがこの廃棄物から出る硫化水素、フェノール、メルカプタン、アンモニア等の悪臭のある酸化可触物質を酸化して、臭気を取り除く作用をする。従って、この個体組成物は果実、野菜、魚、肉等の生鮮食品に残留することなく効果的にバクテリアを殺滅し、かつ菌類(fungus)の成長を抑制する。
この安定化二酸化塩素の粉末個体組成物は、前述の如く、酸性化操作によりCLO₂ガスを発生し得るし、またバクテリア、酸化をコントロールしながら徐々に消費されるので、利用状況に応じて最適条件に調整して供給すればよい。